諭吉佳作/menたち

書きたいことを書きたいように書くかもしれないし書かないかもしれません

2022/men

 今が西暦何年かをわからないといけないのは何かしらの書類を用意するときか、生まれ年から誰かの年齢を計算したいときくらいのもので、つまり、そんなには機会がない。

 私は未だに今年を2020年だと思い込んでいるときがあるが、それもさほど問題にはならない。日付を書くときは必ずiPhoneのカレンダーを確認するから2022年だとわかる(わかった上で書くのを間違えることは、正直よくある)し、他人の年齢が2歳若返るのも私の頭の中だけ、それも一瞬のことだから、たぶん問題はない。

 みんなが頑張ってくれているので、俺は必要なときにちょっと軽い気持ちでiPhoneに触れば正確な日付を理解することができる。そうなってくると、俺の弱点はiPhoneということになるかもしれない。そんなに意外なことではない。今ってそういう時代だ。iPhoneに細工をされたら俺は危ないだろう。日付の表示に細工をれたことで追い込まれる窮地があるとしてそれがたとえばどんな地なのかは、ちょっと思いつかないが。大事な用事がわからなくなって信頼を失うとかだろうか。うわあちゃんと窮地だ。危ない。

 私が何年だと思っていても今はたしかに2022年で、それももうすぐ終わる。次は2023年だ。……なにかがおかしい。どうやっても結論が「早いなあ」になってしまう。上記は全部「今年も日が過ぎるのが相当に早かった」で始めないために書いた文章だ。そのわりには結論どころか出だしから避けきれていないようなところもあるし、このブログは失敗だ。

 ふと、なぜ年末が怖いのだろうかと疑問に思った。今年が早くて何がいけないのか。それが解決されるより先に、別に怖くないのではと発想する。うん、別に全然怖くないのかもしれない。僕年末が怖くないです。漠然としたことでなく、実務的なことでなら、色々あるだろうけどれども、全然怖くないです。

 そう書いた日の夕方は散歩に出かけた。冷たい風を浴びながらふと、年末が怖いとしたら戻らないことが怖いんだなと思った。そういえば以前のブログにも書いたことがあるし、最近のインタビューでもそう言ったなあと思い出す。

 毎年誕生日がくると漠然と不安になるのを、単なる老いへの恐れと解釈するのには無理があると思っていた。体力などはともかく、精神的な、もしくは対人的なことでは若さを手放したいと思う瞬間が多い。子供でいる方が便利なときもあるが、その逆も当然あるし、しかも多分にある。

 中途半端に若い今の自分からすればまあまあ昔のことに思えるが、14歳のときに、5115という曲をアップロードした。14歳の主人公に関する曲を14歳のうちにアップロードすると決意して実行することは、ゲーム内で実績を解除するようなことだった。仮にそれ自体に意味がなくても、少なくともそれをしたという実績だけは保存されるということだ。15歳に変わるときも不安だったが、5115があれば自分の14歳というバッジはずっと保存されるだろうと信じることができた。そう、戻れないことへの不安は、保存できないことへの不安だ。

 俺はいろんなものを保存しようと、コレクションしようとしている。その気持ちがなければ作品を作らない。(たまに、自分が死んで燃えて消えた後に、家やそこに含まれるがらくただけが、ただ目的を忘れて残っているところを想像する。長い間電源を入れられていない昔のiPhone数台とか、今は俺に好かれているということだけでここにあるものが、俺がなくなったらどうなる?そういうことを考えているときは、何をするにもだめだ。本当には保存なんかできっこないしありもしないということを忘れているときだけが、本当に生きていられるときだ。)

 今は、10代のうちに10代に関する曲を書いておかなければならないだろうという考えに駆られている。これは自分にとってすごくいいことだ。でももうほとんど時間がない。完璧にとはいかなくても、なるべくそうしたいと思う。今の自分のすることは今の自分の望むことであってほしいといつも思っている。

 


 さて、では今年は何を保存したかというと。

 楽曲提供を行い、数は多くはないがライブにも参加し、デジタルリリースの形でシングルとEPを発表できた。ひとつずつ振り返る。

 

 

 

---リリース・ライブ---


⚫︎2022.3.13

ミームトーキョー さん主催

「What's inside the box Vol.2」出演


現体制のミームトーキョーさんに初めてお会いした。同じくゲスト出演のウ山あまねさんとお会いしたのも、実はこの日が初めてだった。お二方のライブとても良かった。

ミームトーキョーさんの名乗りに混ぜてもらったのも不思議な経験だった。

 

 

 

⚫︎2022.6.17

三上唯 さんライブペイントイベント「変身」出演


三上唯さんのライブペイントと一緒に歌わせていただいた。

自分の背後に絵が映されていて、そうなれば当然後ろを向かないと絵は見えないのだが、たまにそうしたときに、本当にちょっと、感極まった。

急に 誰も何もみてないしばれない と unbirthday をやった。

 

 

 

⚫︎2022.6.18

やついフェス2022出演

 

いかにもライブハウスという雰囲気の会場は久しぶりだったような気がする。いやどうだろうか?定義もわからないが。

一帯が同じ目的を持った人がわらわらしていて、祭りっていいなあ熱いなあと思った。出番後にお笑い観に行った。

 

 

 

⚫︎2022.8.31

「誰も何もみてないしばれない」配信リリース


3ヶ月連続配信リリースの第1弾。タイトル通りの曲。

つくってからそこそこ温めていた曲だったから、コメントを求められたとき少し困って、書いたが、あれは作者のコメントではなくて聞き手の感想だと思う。

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⚫︎2022.9.30

根本凪 さんEP『lume di spica』リリース

収録曲「タイニーグレープフルーツ」の作詞/作曲/編曲を担当


根本凪 さんが新たにVtuber活動をはじめて、こうしてまた音楽作品に関わることができて嬉しい限りです。

テーマをいただき、自分以外の人が歌うことを考えてつくるのはおもしろい。いつの間にか根本凪さんのYouTubeで制作の際のLINEを読み上げられていたのも良い思い出。

例のごとく(?)、題をつけたのは自分ではありません。

 

 

 

⚫︎2022.9.28

「pάː」配信リリース


3ヶ月連続配信リリースの第2弾。

この曲のコメントも感想みたいな感じだった。

これは、なぜかここまで言ってこなかったのだが、タイトルは単に「par」という単語の発音記号のつもりだった。自分自身、正直発音記号のことは全然知らないから、正しいのかもよくわからないし、後に読み方をよく聞かれることになって、これはそんなに読むものではないのか、と思った。今でもよくわかっていない。記号っぽいものをつけたいと考え、この方法を思いついて採用した。

結果的にプールのことを保存できるものになっただけで、プールのことを書こうとしたわけではない。

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⚫︎2022.10.24

和田輪 さん1stミニアルバム「Living」リリース

収録曲「フェードイン」の作詞/作曲/編曲を担当


和田輪 さんとは Maison book girl のライブにゲスト出演したことがあり、そこからのご縁(?)でお声掛けいただいた。すごくすごく光栄に思った。ボーカル入りの音源が返ってきたとき、声の力に驚いて、嬉しかった。

 

 

 

⚫︎2022.10.26

「unbirthday」配信リリース


3ヶ月連続配信リリースの締めとなる第3弾。これのコメントも長くておかしかったが、感想にはならなかった。最近につくった曲だからね。

インタビューなどでも話したが、色々な意味で、後のWith Regard to Christmasにもつながっている曲。

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⚫︎2022.11.19

LAUSBUB 1st EP Release Tour「M.I.D.」出演


LAUSBUB さんのリリースをお祝いすべくライブに参加し、はじめてお会いした。同い年の人とこうして何かすること自体が珍しく、それがLAUSBUBさんという最高の二人組であることもあいまって、非常に感慨があった。ライブもすごく楽しんだ!

 


⚫︎2022.11.23

アーティスト写真公開


どんな写真を撮るかぽつぽつと話しているときに、「あ、浮きますか?」と言ったら、承諾してもらえた。

身を整えていただき、よく浮いているところをよく撮っていただき、それに似合う服を着せていただき、感謝しているし、とても満足しています。

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⚫︎2022.11.29

「CHRISTMAS AFTERNOON」ミュージックビデオ公開


EP『With Regard to Christmas』から先行でミュージックビデオが公開された。

戸田真琴 さんに監督をしていただき、ストーリー調の映像が完成した。かねて望んでいた戸田さんとの制作はとても刺激的だった。本当に、すごくすごくすごく楽しかった。そう思わせてくれた、戸田さんをはじめとするスタッフの方々に感謝したい。衣装もメイクも映像も、撮っているときも面白かったし完成したものも面白くて嬉しい。

それから単純に、自分はミュージックビデオ撮影活動が好きなんだなと思った。前回も思った。次回も思うはずだ。

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⚫︎2022.11.30

EP『With Regard to Christmas』配信リリース


クリスマスに関する曲を新たに5曲書いた。え?と思ってもらえたらいいなと思った。

一週間前に急にリリース予定を公開した。直後のインスタライブで「とにかく聞けばいいんです」と言ったので強気に思われたかもしれないが、正直その言葉は自信の表れではなく、ただ、間近すぎて本当に何も説明するようなことがなかったからそう言っただけです。

内容については曲を聴いてもらって、取材などを読んでもらえればよいと思うのでここに書くことはこれくらい。

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---メディア---


2022.1.22 音楽ナタリー

【マイベストトラック2021】シンガーソングライター編


2022.1.26 MG

注目アーティストたちが語る「いま、推したい音楽2022」


2022.2.15 BRUTUS

「はじめる。」特集


2022.8.10 standfmプレミアムウィーク

エレキコミック やついいちろうさんと対談


2022.10.24 FM大阪『Music Bit』 出演


2022.11.15 BRUTUS

「次の次を生み出す、Z世代のクリエイター」インタビュー


2022.11.26 B-PASS

『With Regard to Christmas』インタビュー


2022.11.29 69号室の住人 出演


2022.12.6 BARKS

『With Regard to Christmas』インタビュー


2022.12.10 OTOTOY

『With Regard to Christmas』インタビュー


2022.12.14 TBSラジオ『アフター6ジャンクション』LIVE & DIRECT 出演


2022.12.15 TOKION

連載「音楽家・諭吉佳作/menの頭の中」開始

第1回「言葉の可能性を考える」

 

 

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 今年ということとは無関係な前置きが長すぎてあまり振り返った感じがしません。②は書くべきらしいことが思いついたら、書いてみようと思います。その場合はこちらのタイトルにも①がつきます。

 今年一年もまたお疲れ様です。