諭吉佳作/menたち

書きたいことを書きたいように書くかもしれないし書かないかもしれません

夢 in 2020.1.12 のメモ

 駅のような建物の便所の前にいた。尿意は明確に表現されることなく、しかし目的を持って便所を目指したのだろうという認識だけはあり、気がついたら便所の前にいた。

 便所は洗練された見た目だった。洒落た温室のような部屋が、三つ建っていた。ガラスか何かでできた直方体の壁に、これまたガラスか何かでできた屋根は、ドームのように丸かった。周りは、白いタイルの手洗い場で、センスのよい観葉植物が至る所に設置されている。白と緑が美しかった。わたしはその清潔感にとても好感が持てるなと思った。

 なぜかその後に気がついた。温室風の直方体の壁の、側面の四辺には、はっきりとした色合いのラインが入っている。玩具に使われるプラスチックのようなかちかちした素材が、尖った辺を一段厚くしている。結局尖っているから、安全のために角を覆うなどの目的があるのではなくて、単にデザインのためらしかった。

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 三つの部屋にはそれぞれ青、緑、赤のラインが入っているが、中身は全て同じであるようだった。ガラスの壁は、向こう側が見通せるほどに透明で、中にはいくつかの洋式便器が見える。個室すらないようだ。しかし不思議と、それを不快には思わなかった。全てがあまりにもデザイン的だったからかもしれない。実用とはとても結びつかない見た目だった。

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 でもわたしが今この便所に求めているのは実用だったらしく、非常に困っていた。三つの部屋のうち、どれを利用すべきかわからなかったからだ。しかし、大体の予想はできた。公衆便所を表す有色のピクトグラムは赤と青の二色で構成されており、赤は女性用、青は男性用を表しているため(だなんてそんな証拠を持ち出さずとも世の常識として)、赤いラインが入っているのが女性用便所、青いラインが入っているのが男性用便所であるに違いなかった。では緑のラインは……?多目的トイレの進化形だ!

 わたしは嬉々として緑色のラインが入ったそれに飛び込みそうになった。わたしが知らないだけで、もうあるんだ!そう思いながら飛び込みそうになって、しかし、踏み止まった。敢えてここに入ったら、自分の立場と考えを表明するために緑の部屋を"わざわざ選んだ"ことになるのだろうか。そう思ったら、ついには青い部屋にも赤い部屋にも入ることができなかった。

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はかるな(今回は特に測られる種類の文章だと思うがはかるな)